渋沢栄一の名言

一人ひとり「その天命を楽しんで生きる」ことが、

処世上の第一要件である。


得意時代だからとて気を緩さず、

失意の時だからとて落胆せず、

心がけることが肝要である。


満足いう時は、衰える時である。

 

どんなに勉強し、勤勉であっても、

上手くいかないこともある。

これは機がまだ熟していないからであるから、

ますます自らを鼓舞して耐えなければならない。


ことに望んで感激すれば、

おのずからやる気が出て奮い立つ。


自立の精神は、人生の根本を成すものである。


競争しながらでも道徳を守ること。


形式に流れると、精神が乏しくなる。


男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ。


交際の奥の手は、理にかない調和がとれている事。

 

悪いことの習慣を多く持つものは悪人となる。


自分の立場に忠実なのは結構だが、

相方の立場も理解してやらねば

世の中に円満に処していくことはできない。


一切の私心をはさまずに物事にあたり、

人に接するならば、

心は穏やかで余裕を持つことができる。


多能なるくらいの種々の経験ある人にあらざれば

真正の聖人となり得ない。


夢なき者は理想なし。

理想なき者は信念なし。

信念なき者は計画なし。

計画なき者は実行なし。

実行なき者は成果なし。

成果なき者は幸福なし。


長所を発揮するように努力すれば、

短所は自然に消滅する。

 

四十、五十は洟垂れ小僧、

六十、七十は働き盛り、

九十になって迎えが来たら、

百まで待てと追い返せ。


限りある資産を頼りにするよりも、

限りない資本を活用する心掛けが肝要である。

限りない資本を活用する、それは信用である。

  

世に立ち、大いに活動せんとする人は、

まず信用の厚い人たるべく心掛けなくてはならない。