自己肯定論を解説する。
「自己肯定感」論を考える
4つの説
①行動推奨派
②-1現状容認、救済派(大人)
②-2現状容認、救済派(子供)
③自己受容論、学者の無批判な受けうり、
非常にわかりにくい。
現状容認と言う考え方。
④実践論
①行動推奨派
「自己肯定感を上げるには」
自信を持ちなさい。
やる気を出しなさい。
行動しなさい。
(いずれも、短期に終わる)
この論調は、自己肯定感が持てない人の心境を考えていないのでよくありません。。
行動に移した場合に弊害があります。下記
②-1現状容認救済派
「今のままで良いのだ」(天才バカボン説) を唱えていた心屋仁之助の売り物でしたが、
今は影もありません。
この考え方を引き継ぎ同じ論調で自己肯定論を展開して(慰め論)いる者が多数います。
現状容認は、ネガティブ感情を持っている人の「一時的な救い」にはなりますが、
次の自己肯定感には結びつきません。
正しくは、受容や容認ではなく
「自己認識」。
②-2同じく救済派
子供が泣いていた時の親の対応
a: 無視する。
b:そんなことで泣かないで、
c:痛かったねー。大変だったねぇ。
悲しいねぇ。
子供の反応
a、理不尽な事で(反抗して)、親の関心を惹きつけるようになる(心理ゲーム)
b、「受け入れられないことで傷つく」か、
または「禁止令」として働く。
成功して、自慢はするが、心の中で満たされないものがある。
(潜在的な自己否定感)
行動推奨派の弊害。
c、自分の存在を無条件に認めてもらうことで、自尊感情が自信に結びつき、自他肯定感に関連する。
この次のステップで自立化を求め、連動させる事の条件がつく。
甘やかすと言う捉え方をする人もいますが、
年齢や成長レベルを考えないまま持続すると、そうなります。
自立化を求めない溺愛とは違います。
③自己受容論者は、自己肯定感の基本条件と言っています。
自己受容、学者の言葉は、分析的で動的イメージがなく、動的表現に変えるべき。
理論伝承タイプは、学者の言葉を変えてはいけないと思っています。
自分の弱さを認める。
良い悪いの評価をしない。
ネガティブに考えない。
そのまま受け入れる。など
言葉としてのイメージは従属的で弱く、
やる気のある人には、そのまま受け入れることには抵抗感がある。
自己受容があって、自己肯定感につながると言う理論は、
このままの表現では、自己肯定感につながらない。
親の影響を論じていない。
④実践論
別の納得いく表現は、
己を知る、自己存在感、自己認識。
他人と比較するか他人の影響を受けるかは
自分が決める。
成長の過程として一旦は現在の自分を認めるが、このままでは終わらない。
親や境遇の影響は受けない。
自己肯定感=セルフエスティームと言っている者もいますが、翻訳すると
self esteem=自尊心、自尊感情、
自尊感情と自己肯定感には距離がありますが、距離感を縮めていくことで、自己肯定感に結びつきます。
その間の努力は肯定的思考と行動です。
「失敗なくして、成功なし」
「ピンチはチャンス」
世界7カ国で自己肯定感を比較すると、
アメリカは80%台、日本は7位で40%台、
アメリカの場合は、自律的な教育をしますが、
日本の場合は、従属的な教育が多く、これが原因、
特にアメリカが自己受容を勧めているわけではないと思います。
現状容認は、救済型の考え方、
現状認識は、自己肯定に進む人の考え方で異なります。
結論は、自己肯定の出発点をどこに置くか、
1現状も考えずに背伸びするが、つけが残ります。
2現状を認識(容認とは違う)としてスタートするが、
成功した人の現状認識は、自己受容ではなくて「ピンチからの脱出」です。
言葉使い、概念に大きな違いがあります。
現状でいいわけないのです。
ピンチなのです。
3現状で終わるか、
4現状より悪いネガティブ感情に陥るかです。
ネガティブに陥るのであれば、現状認識によってそこにとどまりなさいというのが
救済型の理論です。
救済型の心理カウンセリングで成長はあるでしょうか?
学者理論受け入れ型は、こういう要約ができません。