占いの偏見を正す。事件の確率について

ある事件の確率について、数学が専門の人に聞きました。


たとえば、ある生年月日の人で、ある名前の人が、

ある場所で、交通事故を起こしたとき、
車の番号(4桁)その確率はいくらになるでしょうか?

 

この質問において、4桁の数字にばらつきが出るかという意味で考えました。
すべての情報がランダムに選ばれていた場合は等確率で数字が選ばれるのが確率としては妥当だと思います。

この意味は、十分に大きい件数を調べると、

0から9の数字が10%に近い割合で選ばているということです。

次に、ある特定の数字(例えば4)が確率の

平均値(期待値)を超えてたくさん出た場合を考えてみます。

 

100件の事故(4桁の番号は計400数字)において

50回4という数字が現れた場合、平均値が40回なのでそれを
超えてたくさん出ていますが、この場合は100件が

十分大きいとはいえないので、少しばらつきが出ただけと判断されます。

しかし、10000件の事故(4桁の番号は計40000数字)において

5000回4という数字が現れた場合、
平均値が4000回なのでそれを超えてたくさん出ています。
この場合10000件は十分大きいので、

滅多に起こらない希な事象ということになります。

 

※統計学の立場では、このような場合、

希な事象がたまたま起こったとは考えないで、
何らかの特別な事情があったので、
4という数字がたくさん出たと判断します。

以上が、質問に対する私なりの見解です。

BY:nishinobu

 

 

精神科医が書いた占いの本より

 

(「鬱屈精神科医占いにすがる」)

「わたしにとって、占いは必ず当たる(!)のである。
もしも占い師の語る未来が間違っていたとしたらそれは占う行為が運命に作用して変化をもたらした結果であり、だから本当は当たっていたのである。
託宣が『当たって』いたとしたら、それは占いという振る舞いが運命に及ぼす影響力が微弱に過ぎなかっただけであろう。と、そのように解釈するから、いずれにしても占いは当たっているのである。
 
しかも占い師に頼りたくなるときは常に運勢が低迷しているときである。
占う・占ってもらうこと自体が運勢に作用し、『厄払い』の効果をもたらすに違いない。
占ってもらう行動にはちゃんと積極的な効能があるのだ。」(精神科医 春日武彦)
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この引用は、占い師の私が書いているのではない。当前だが、精神科医の春日さんが、占いにすがった経緯を語ったうえで、最終的な結論として語っている部分なのである。
 なんだか、占い師よりも占いの本質と、その効能をうまく語ってくれているような気がする。
春日ファンはもとより、占いに行こうかどうかと、迷い悩んでいる人にも、また、占い師自身にも、読んでもらいたい(タロット師、北川隆三郎)

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[文]板垣麻衣子 
やけっぱち体験を赤裸々に人の心の専門家であるはずの精神科医が、老いや

母の死に直面して、自らの精神的危機に七転八倒する。ついには占いには

まるほどのやけっぱち体験をこれでもかというほど赤裸々につづった問題作だ。

 医者であり、単著は40点を超える文筆家。
それでも、還暦を過ぎて体力は衰え、心ない編集者からの

「最近は本が売れないですね」という言葉が「落ち目」と言われているようで

突き刺さる。ここ数年、経験したことのない不全感に苦しんだという。

 それにしても、精神科医が占いというのもいかにも滑稽だが、

「同業者は手の内を知り尽くしているから絶対にいやだった」。

 

やましさを抱えつつ、藁(わら)にもすがる思いで足を運んだ占師の前で、

キャリア40年の医師はあられもなく号泣してしまう。

本書で初めて、2年前に亡くなった母の存在を徹底的に掘り下げた。
期待に応えて医者にもなったが、美しい母が誇れるような「眉目秀麗

(びもくしゅうれい)な息子」でない自分に引け目を感じていたという。
「母によって救いをもたらされるという図式を、占いで代替していたのかもしれない」
「いかがわしさでは占師も精神科医もいっしょ」と言い切る。
個人の人生をより大きな運命のパターンにあてはめて物語を付与する、という

構図が共通しているというのだ

 

試しに記者も、最近感じる憂鬱(ゆううつ)感を相談してみた。
「あなたにとっての幸せをどう考えるのか。現実的な折り合いをつけることが

大事なんですよね、ですから……」。その俯瞰(ふかん)があれば占いにいく

必要はないと思うのだが……。
「他人だから突き放せるけど、自分にはムリ!」。

隔靴掻痒(かっかそうよう)のおかしみが、この奇形の書の最大の魅力なのだ。

 

レーガン元大統領夫人のナンシーさん。

彼女は、占星術で大統領にアドバイス。

きっかけは、大統領暗殺未遂事件を予測した占い師がいたこと。

(こんなことは簡単なことです)

 

選挙も、国際政治の重要な決断も最も良い時間帯を選んだそうです。

 

さて、日本の場合、夢の原子炉「もんじゅ」などは、スタートから

最悪を選択しています。原子力船「むつ」の場合もです。

「戦艦大和」「武蔵」の場合もです。

占いが、大国の政治の場面に使われたことは、特筆すべきことだと思います。

  

→「占いの偏見を正す③」

精神科医が書いた本