占的とは

占う上で1番大事なことは、

必ず鑑定の目的=占的=観る目的=「窮理」

(その人の困っている事)を聞いて、

絞る事が最大原則です。

そこから外れないこと。 

「自分の安易な経験的判断」を下すと、

的から外れた答えになります。

必ず「占的」(鑑定の目的)を聞くこと、

焦点を絞らないと、詳しくは、観れません。 

 

「何を一番優先するか」「どうなりたいのか」を再確認することが、有効な方法です。

鑑定者が自分勝手な判断をしないこと。

占う目的以外は話さないこと、

饒舌は、失敗の元です。

 

相談者が聞きたい事は、問題が顕在化している事で、これ事態が、相(現実)。

ここが鑑定の出発点です。

鑑定者が大事だと思うことと、

相談者が答えてこもらいたいことに乖離があります。

相談者の気持ちを最優先します。

たとえそれが詰まらない事であっても、

的を絞ってそれ以外を話すと的外れになります。

 

鑑定者が得意領域や興味あることを話すと

依頼事項からそれることになります。

鑑定する目的は、相手の困っている事です。

ただし、占的は、鑑定盤を先に書いてからにしないと、先入観で計算を間違える場合が

あるので注意!

 

知人から「なんとなく見てほしい」という相談は受けないこと。

人は、困っている場面で素直になれます。

カウンセリングの条件でも、困っているというのが条件で、

お遊びで「ちょっと見てください」という者の相手はしないこと。

「全体運を観て下さい」

「今年の運勢を観て下さい」という場合は、

具体的に「何が心配か」を訪ねる。

「全体運」と言う漠然とした依頼は、

具体的な絞り込みをすること、

「全体運、総合運」は、そのままでは、プロでも見れません。

漠然と、一生の運勢を見るということは、専門家でもできません。(「易入門」)

 

依頼事項は、二転三転することもあります。

相談者の欠点から話さないこと。

「相談内容の中に答えあり」しかし新米や新人は「占的」も考えないで自分の関心事から話そうとします。

「自分の一般社会通念」から問題を解こうとしたり、答えようとしたりします。

この習性は、なかなか治りません。

これは占い師としての施行ではありません。

(「現状、維持バイパス」「スキーマ」

(固まった思考体型)から脱しきれません。

 

時に自分の悪い事を全部知りたいという人の場合は「こういうことはありませんか?」と言いながら、気になることは、反応をみながら、遠慮せずに話した方が良い。

中には、何を見てもらいたいかわからないというケースも、

問題を整理できていないのが原因です。

こちらから質問をして、聞きたいことを整理します。

 

「晩年運」は?と聞かれることがあります。

こういう質問をする人、晩年運に頼ろうとする人には、

「晩年運は、ありません」と、答えることがあります。

まだ来ぬ未来に頼っていて、運がよくなるはずがありません。

こういう人は、運を消費するのみです。

根底に不安感があります、こういう人は寿命も短い。

「それは、あなた次第、意志あるところに道は開ける」

「移り行く時間、そのほかに永遠はない、永遠は、絶対の今である」

開運という考えを促すことが大事です。

 

自分御勉強という事で、困ってもいない、通行人を捕まえて

占っても、勉強には、なりません。

私の弟子が、千人近くこれをしましたが上達できませんでした。

本人の興味は「当てること」でした。

 

占的は、単純では、ありません、「本質を読めば」変ります。

占的が、AかBの場合、Cという事が、あります。

占的が、A⇒B⇒C⇒Dと変化する場合も。

事例1:離婚する、しない⇒同居で精神的別居

離婚する、しない⇒自分が考えを改めて、今はルンルン。

事例2:家を替わる方位⇒替わる時機⇒夫婦関係⇒自分の問題

事例3:恋人のこと⇒仕事のこと⇒自分の秘密の悩み

事例4:今後の生き方⇒健康、仕事、金⇒主人の仕事運

今後の生き方⇒家の事情で仕事を辞め、これでいいのか⇒ただの不安感

事例5:家族一人一人の問題⇒不倫相手の事

事例6:子供の交通事故⇒子供の性格⇒親の子育て

事例7:セクハラ⇒職場の人間関係⇒自分の性癖の満足(女性)

事例8:仕事の衰退⇒名前を元の名前に戻すことで解決

 

問題を抱える人に多いのは、対話分析でいう、裏面交流。

(本音を隠して表面的な会話をする)

 

占的は、いらない、鑑定結果をそのまま言えば良いとか、

(例:鑑定経験の少ない占い本の翻訳者)

聞きたい事は、わかるという霊能者もいますが、技術が売り物で相談者の為には、なりません。

 

相談者は、一部分当てられたことで満足して帰ります。

鑑定(総合的判断)と断定(限定的)は異なります。

 

巷の占い師は、部分的な断定を好みます。

質問もしないで、説明も短く、得意領域だけ話す、断定的な言い方をする占い師は、このタイプです。

短時間占いは、こうなります。

 

統合的判断は「鑑定のかなめ」です。

鑑定はあくまで「統合的判定」で。

(この場合の、統合とは、依頼者の求める総合鑑定とは、異なります)

統合的判定とは、字のごとく、すべてを勘案して得られます。

下手な鑑定は、部分鑑定で終わるのが特徴。

例えば、

占的を知ることは、作る「料理の種類」を知ることで、

鑑定とはその「材料探し」です。

統合とは好みの「味付け」です。

相談の背景、経過を聞き出しながら話していくと、中身が鮮明に

見えてきます。

求めてもいない定食を出すのが、勉強しない占い師のやり方です。

しかし、一つの手法だけで鑑定すると答えは、狭くなります。

 

頼まれない事は、重大な要素があっても答えないこと!

関心のない事に答えても、相手は、興味を示さないで、

軽んじ、無視します。また鑑定を誤りやすい。

時がたたないと、確認することができないことは、理解されません。

 

人は、現実化していない、潜在的問題には関心がなく、知りたくもないし、信じたくもない。

必要なことは、今、困っていることです。

占者が言いたい事だけいうのは鑑定の押しつけ、相談者の為でなく自己主張に過ぎません。伝統的な占い方。

こういう占者は、成長しません