傾斜宮占いの中身

婦人雑誌が毎年売り物にしている、大人気企画というふれ込みの「傾斜宮占い」

その中身は?

私は、当たったと思った経験はありません。

元は「気学傾斜法」を真似たものです。

傾斜というのは、通常は年が月にどう影響をしているかを見るのものです。

本来は、宮のみでなく霊数と両方で詳しく観ます。

宮という入れ物に数という中身が入ってワンセットです。

本来はワンセットで見るべきものを片方のみで見て

これがオリジナルというわけで、傾斜宮と表現すれば素人には訳が分からないので

いうことで、ありがたがるという事です。

この企画は入れ物のみです。

絵でいえば、背景のみで登場人物がいないのと同じです。

しかも陰暦の九星のままなので正確では、ありません。

最大の欠点は役に立たない陰暦(旧暦)をいまだに使っているという古典派の悪弊です。解説には「五行と方位に「易経」を加味した中津川流」となっていますが、

(最近は詳しく説明していません)そもそも易から発展したもので正しい表現では、

ありません。

中津川個人のオリジナルでは、ありません。

詳しく言えば表現方法を自分なりに工夫をしてるということで一般の人にはなじみが

ありません。

「九星後天定位盤」の各宮を「月傾斜」したものというのが正しい表現です。

しかも、宮のみの解説,これが売り物です。

雑誌で年ごとに解説することの限界です。

陰暦(役に立たなくなった古い暦)をベースにしているため1月と2月が混在。

この段階で精度は荒くなっています。

いまだに1月は前年度という時遅れの考え方です。

古典的解釈と特殊用語を使わなとも観れます。

しかも月のみ、中宮のみの簡単な解釈です。

つまりは、入れ物のみの説明で中身は見ない方式です。

本来は、さらに詳細に観れます。

基本の宮の位置と解説、数との関係の説明を抜きに、いきなり傾斜といっても

傾斜法が特殊な見方なのに、本の説明も傾斜とは何かの説明もなくよく当たるとい

うのみで喧伝しています。

数字の意味を加えて展開すれば、さらに実用的になりますが古典信仰の古くさい人

は、こういう感じを好みます。

相性については、もっとリアルに観る方法があります。

もっと平易にわかりやすく説明できるのに売り物だから筆者の解説を、そのまま信じ

なさいという編集ですが、当たっていない事が多く一般素人は、部分的に該当すれば

当たったという解釈をします。

本が売れれば、それで良しということでしょう。

年間の運気変動をバイオリズム(生命リズム)と表現するのも間違いで、

運気の上下動を表したところで何がよいのか悪いのかわかりません!

予備知識がないと読んでもわかりません。

気学傾斜は、傾斜を開発したという元祖が書いたものですが、

勿論、素人にわかるようには書いていません。

これが⇒占い本の特徴です。

わかられると商売になりませんから。


  中津川りえの「傾斜宮占い」

宮の基本的な解説そのものは、良いとして、

何年生まれは、どの欄を見たらよいかという、表は、間違っています。

なぜか?

陰暦を基本にしているからです。